■ エポミックス7000コート 水系エポキシ・アクリル樹脂配合コンクリート表面コート材
エポミックス7000コートは、セメント系微粒子粉体に水系エポキシ樹脂及びアクリルエマルジョンを配合した複合コンクリート保護材です。
エポキシ樹脂の持つ耐水性及び接着性能、アクリルエマルジョンの持つ透水や通気性抑制効果により、躯体防水はもちろんのこと、中性化や凍害抑止などコンクリート保護にも優れた効果を発揮します。
■ 特長
適度なレベリング性 |
壁面でもダレることなく、ローラー毛跡が消えて、平滑な仕上げができます。 また、ライトグレーに調色された塗膜は、コンクリート構造物の風合いをそこなうことなく、 美観的にも優れています。 |
優れた防水効果 |
エポキシ・アクリルエマルジョンの成膜により、 エポキシ樹脂単体では得られない防水層を形成し、優れた防水効果を 発揮します。 |
保護材不要 |
アクリルやEVA系エマルジョンを単独配合した塗膜防水材によく見られる液相部での 膨れや剥がれがないため、 保護材が不要です。 |
中性化、凍害抑止 |
コンクリートやモルタルの中性化や凍害抑止に効果があります。 |
近年は美装用補修材としての用途に多く使用されています。
■コンクリート土間の補修跡の色ムラを均一に仕上げる補修塗料として。(駐車スペースなどの車両の通行も可)
■コンクリート構造物・土間に発生した微細クラック(0.1~0.5㎜)や乾燥収縮による亀甲状クラックの抱束と表面美装仕上。
*美装用補修の施工説明をご覧ください。
■ 用途
■ 荷姿
硬化剤1kg 樹脂主 剤3kg 粉袋 8kg
■ 施工方法
1.下地処理 |
巣穴(アバタ)がある場合には、あらかじめEM7000コートを硬めに練り、 ゴムヘラで充填する。 下地を洗浄し、埃、レイタンス、エフロ等を除去する。 |
2.プライマー塗布 |
コンクリート表面が乾燥するか水滴がなくなった段階でEM混和液をハケ・ローラー等で塗布する。
ハンドミキサ-でよく撹拌しロ-ラ-又はハケで塗布する。 |
3.EM7000コート |
EM7000コートをローラーで0.5Kg/m2(約0.3mm厚)塗布する。 |
4.養生 |
1回目塗布後2~5時間程度養生します。2回塗り以上は、2回目の塗布を行います。 |
5.EM7000コート |
1回目と同様に0.5kg/㎡(約0.3mm厚)塗布する。ピンホールが残らないよう丁寧に塗布する。 |
6.注水 |
EM7000コート施工後3日間の養生で注水が可能です。
施工後も換気装置による運転を続けて下さい。 |
住宅前のアプローチ兼駐車スペースの土間コンクリート部分で、土間コン仕上後雨に打たれ、レイタンスの浮きや表面強度の低下及び色ムラが発生した。車両が乗り入れるため表面強度の確保と、美装を兼ねてエポミックス7000コートを採用、以下その施工工程です。
①施工前下地清掃
レイタンスや脆弱部の除去、下地清掃を行う
②プライマー処理
EM混和液の塗布。下地の吸水を防止する目的で塗布。使用量200g/㎡(水希釈液で換算)
③EM混和液塗布完了
完了後、最低1時間の養生を行う事。
④EM7000コート塗布開始
添加水量は、夏期で600g程度。冬期なら400~500gで施工可能。
*水量過多になると厚みが付かなくなってしまうので注意が必要。
⑤EM7000コート途中経過
ローラーは短毛~中毛を使用
ローラームラが残りにくい。
⑥EM7000コート塗布完了
夏期で最低24時間は養生が必要です。
雨や強風に当たらぬよう適切な養生を行ってください。
⑦完成 全景
ベランダの天井部分から雨水が漏れ、白華減少がいたる所にあり、床面も微細な亀裂やコケや藻類が見られ、表面劣化が進んでいた。エポミックス7000コートの2回塗工法で防水と美装を兼ね施工した。今回は外観とのイメージに合わせ、無機系顔料で着色し施工した。
①下地清掃と下地調整材の塗布
高圧洗浄後、脆弱部の除去・クラック補修をやりその後下地調整材(フロアハード)を施工し、養生期間をとり十分乾燥させた。
②プライマー処理
EM混和液を、下地の吸水を防止する目的で塗布。使用量200g/㎡(水希釈液で換算)
③EM7000コートの1回目塗布
EM7000コートの粉体と無機系顔料(重量比3%)を良く混ぜ合わせ、その後EM混和液を混入し色ムラが出ないようにハンドミキサーで十分に撹拌し、ローラーにて塗布。(0.5kg/㎡)
④EM7000コート2回目塗布
1回目の乾燥を確認後、1回目と同じ配合で2回目を塗布。ローラー塗りは、どうしても薄くなりがちなので、既定の0.6㎜厚以上になるよう階層ごとの面積と0.5kg/㎡の使用量とを計算しながら、進めた。
⑤マンション全景 完成
■ 使用上の注意