思い出深いカーポート商談

カーポート建てたいので見てもらえるかい?とお客様である左官職人様から依頼を受けて現場へ。お客様はご自宅の隣にギャラリーを併設し、書道教室もされているご婦人でした。お子様も巣立ち、現在一人暮らしで冬場の雪かきがつらくなってきたのでというのが動機とのこと。

現場は、幹線道路に面した、住宅との間に台形のスペースで歩道を越えて出し入れするかなり変則的なスペースで、全面土間打ちして2台用のカーポートをたてたいという要望でした。

測量の結果、駐車するための同線を確保しつつ、何とか2台用のカーポートを立てることができる位置決めをしてお見積を提出し、ご検討いただくこととなりました。

 

しばらくしてお客様より連絡があり、別居している子供たちにも相談したところ、たまにしか来ない自分たちのためにわざわざ2台用のカーポートにしなくても良いと言われたとのこと。(そう、お客様はギャラリー道路を挟んだ向かい側に、車を5~6台駐車できる駐車場をお持ちなのでした。)1台用の見積をお願いできるかしら?との内容。もちろん大丈夫ですよとお答えし、1台用のカーポートの見積とともに、下見して気になっていた殺風景なギャラリー側のアプローチや通りに面した側にスペースが取れるので、この場所を活かしてみてはいかがかと参考になりそうなエクステリアのカタログをお渡ししました。

お客様は我が意を得たりという感じで、目を輝かせ「小林さんもそう思う?」とこれまで温めていたという構想をお話しされたのでした。いつか使えればと思っていた石がある、造園屋さんが親戚にいる等々・・・

それからは、ご婦人の動きは早く、知り合いの石屋さん、植木屋さんを動員し、ギャラリーまでのアプローチと石で囲った植栽を造営。その後カーポートを設置、最後に土間打ちという流れで1か月足らずで施工完了。

 

予めカーポートスペースと車の同線を確保して造園

カーポート設置


ギャラリー側のアプローチ

雪のない間はカーポート下はテーブルセットをおいて歓談スペースに


 

私自身はカーポート1台用の商談で終わりましたが、お客様からはカーポートの検討がきっかけで、長年温めていた構想が実現できてよかったとおっしゃっていただくことができ、思い出深いカーポート商談となりました。

(小林)