差し歯が外れて思ったこと

先日、食事をしていたら違和感を感じ、口の中で差し歯にしている前歯が外れてしまっったことに気づいた。

ポロリと取れた差し歯をしみじみと見ると、表面はセラミックで中はセメントが詰まっている。白いと思っていた色も結構黄色味を帯びた色になっていて、他の歯の色と合わせた結果なのだろう。

ふと、歯科材料は左官材料と共通するものが多いなあと感じた次第。土台の金属はさしづめアンカーボルト、セラミックは磁器タイル、色調合、セメントしかり・・・

実は私の妹は歯科医をしているのだが、「金属類を筆頭に歯科材料も軒並み値上げで材料コストが上がってしまっているが、保険点数の改定は大幅に遅れて実施されるので大いに困っている」と言っていたことを思い出した。材料費の高騰をそのまま請求額に上乗せできない左官業界にも共通するものがあるなあと考えるのは職業病か?

 

差し歯を治療してもらう間、前歯の抜けた間抜けな顔となるところであったが、コロナ禍のご時世でマスク着用が当たり前になっていて助かった次第。災い転じて福となすとはこのことか?

(小林)