2015年12月4日から7日まで東京の幕張メッセにて第53回技能五輪全国大会が開催されました。41職種の部門があり23歳以下の若い職人さんたちが、全国1位をめざして日頃鍛えた技能を競い合う大会です。左官部門において、新潟市秋葉区柄目木の田辺左官工業の田辺 雅さんがみごと金賞を受賞されました。おめでとうございます。雅さんは田辺社長のお孫さんに当たり、高校を卒業すると自ら「左官屋さんになりたい」と魚沼テクノスクールのエクステリア左官科に進み、左官の道を歩み始めました。また、田辺社長の四女愛子さんも過去に全国大会で銅賞という実績があり、田辺左官工業はまさに左官屋一家であります。当社のお取引先の新潟市秋葉区秋葉の田村左官店の田村 基さんも第35回技能五輪全国大会で金賞というすばらしい実績の方もおり、この旧新津市から全国大会で3人もの入賞者がいるということは、地元の建材店として非常に誇りに思います。今の日本の建築業界において、職人さんがどんどん減っています。
機械化や低コスト化といわれ、職人さんの技能・技術を発揮する場面が少なくなって、日本古来の伝統文化・工法・技術の継承が出来なくなっています。その中で雅さんの快挙は、業界に明るい話題を提供してくれました。これからも左官業に励み、いい仕事をどんどん残していって下さい。おめでとうございました。
(宮崎)
金賞を受賞した作品です。飾りのレリーフの中は自由
課題で、日本の四季を描くことになっています。田辺
さんはサクラと孔雀で春を表現しています。
大会の作業風景。石膏ボードで下地つくり。 №4 新潟県ブース
石膏の置き引き(レリーフの製作)作業中。作業時間の制限の中で真剣に取り組んでいます。
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